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虚血性心疾患の診断・治療虚血性心疾患の診断・治療

虚血性心疾患は心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈の流れが悪くなって起こる病気で、狭心症や心筋梗塞がこれに相当します。

狭心症も心筋梗塞も胸を締め付けるような圧迫感や胸の痛みを感じる病気です。心筋梗塞が完全に血管閉塞して心筋壊死を起こす病態なのに対して狭心症は血流が不足しているものの心筋壊死は起こしていないので、通常は心筋梗塞の方が症状は強いことが多いですがあまり症状が強くなかったのに詰まってしまっていたというケースもありますので、胸痛がある時に心電図検査を受けて診断をつけることが重要です。

虚血性心疾患のイメージ写真1

症状のある時の心電図変化で確定診断することが出来ますが、狭心症は症状が治まってしまえば心電図は正常に戻ることも多いので、疑われる場合にはホルター心電図で24時間にわたり波形の監視をしたり運動負荷試験で心電図変化を見たりします。冠動脈造影CTや心筋シンチという画像診断でも虚血に陥った部位を特定することが出来ます。

カテーテル検査は診断と治療を合わせて行うことも可能な検査ですが多くの場合入院が必要となります。カテーテルを用いて心臓の冠動脈を造影剤で撮影することで治療が必要な狭窄病変が判り、風船を用いて狭窄病変を拡げたり、冠動脈ステントという器具を狭窄部位に留置して血液の流れを確保したりできます。機器の進歩により治療成績は向上しており入院期間も昔より短くなっています。

虚血性心疾患のイメージ写真2