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心不全の診断・治療

心不全とは心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。

と言っても、医学的に正確には、病名のついた「病気」とは違って「状態」を示す言葉ですから、心不全と診断されても「心不全」という病名の病気になったわけではないという、禅問答のようなわかりにくいことになってしまいます。間違いなく言えることは、現在増えつつあり、この後さらに増えていくことが確実視されている病状ということです。

心不全によるつらい症状を回避し本来の寿命をできるだけ長く維持するには、早期に診断して心不全の悪化を防ぐよう、医療機関と患者さん・家族が協力・連携していく必要があります。

心不全のイメージ写真1

心不全を招く原因は多種多様にあるため心不全の診断は実は容易ではありません。誰の目にも明らかな心不全の状態に至るまでに心不全の初期段階と呼べる病態があり、専門医でも診断の難しいことがあります。

病歴・問診に採血検査や心臓超音波検査、レントゲン・CT撮影などの画像診断を加えることで出来るだけ早く診断し早くに対処することが心不全に備えることになります。

心不全の治療には利尿薬や降圧薬、時には強心薬などの投薬が行われますが、投薬以外にも手術による心臓の構造上の問題点の解決や、最近ではペースメーカーや人工呼吸器に類した装置による心機能改善も成果を上げており、然るべき専門医療機関へ紹介することが増えてきており、これまで以上に連携の重要性が増しています。

心不全のイメージ写真2